行ける時期を教えて!
こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 子犬の散歩はいつからが最適?
- 子犬の社会化期に散歩を始められるのか?
- 外での散歩前にできることは?
- 初めて子犬の散歩に出るときの注意点
本記事の信頼性
にゃんぽん:管理人
- ミニチュアダックスフンド飼育歴3年
- 愛玩動物飼養管理士2級
- ドッグトレーナー通学中
子犬を迎えたら、早く散歩へ連れていきたいですよね。
私も、早く一緒に歩きたい気持ちがありましたが、結局3ヶ月待ちました。
混合ワクチンを3回接種しないと、外を歩かせるのには危険があるからです。
本記事では、いつから子犬の散歩に行かれるかを、わかりやすく説明していきます。
子犬の散歩はいつからが最適なの?
結論としては、「3回目の混合ワクチンが済んでから2週間後に行く」です。
それまでは、外の地面を歩かせることは避けましょう。
理由は簡単です。
母犬の母乳から取り込めていた免疫力が徐々に低下していくからです。
人と同じように免疫力が下がれば、犬もいろいろな細菌に感染する危険があります。
子犬の命に関わる危険な病気もあるので、お迎えしたら混合ワクチンの接種をして、身体の中にしっかりと抗体が作られてから、外の散歩に連れていくようにしましょう。
犬のワクチンについて
犬に必要なワクチン接種は大きく分けて2種類です。
- 狂犬病ワクチン
- 混合ワクチン
1つずつ解説します。
1.狂犬病ワクチン
狂犬病ワクチンは、厚生労働省が定めている狂犬病予防法により、生後3ヶ月以降の犬には年1回の接種をするように飼い主へ義務付けています。
詳しくは、厚生労働省の「犬の監察、注射済票について」をご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/10.html
狂犬病ワクチンの子犬への接種タイミングは、混合ワクチンの接種と重ならないように、獣医師に相談するのがベストです。
ワクチン接種後に「注射済票」が交付されるので、犬に装着しましょう。
注射済票交付動物病院以外で注射を受けた場合は、自治体へ交付申請をしましょう。
自治体へ犬の登録をしていれば、翌年度からは4月に狂犬病注射の案内が届きます。
2.混合ワクチン
混合ワクチンは、感染すると死の危険がある病気に対してのワクチンです。
義務ではありませんが、接種が推奨されています。
混合ワクチンは、2種混合〜11種混合まで種類があります。
犬が抗体を持っていたり、お住まいの環境により予防が必要な病気も異なるので、何種のワクチンを打ったら良いのかを獣医師に相談しましょう。
また、製薬会社や動物病院により料金も異なるので、併せて確認しましょう。
子犬を迎えていつからお散歩できるの?
一般的には、生後6〜8週目に1回目のワクチン接種を行うことが多いとされています。
1ヶ月に1回ずつ接種をすると、3回目が終わるのが生後14〜16週目になるので、抗体ができるまでの2週間を足すと、生後16〜18週目が初めてのお散歩になります。
アナフィラキシーショックには注意!
アナフィラキシーショックとは、アレルギー反応により色々な症状が出ることです。
子犬を迎える際には、1回目のワクチン接種が終わっていることがほとんどなので、蕁麻疹や顔の腫れなど、何か症状が出なかったかどうか確認しておきましょう。
子犬の社会化期に散歩を始められるのか?
子犬の社会化期に散歩を始められるのかどうかについてですが、結論は、「飼い主の考え方次第ではできる」です、
まず、社会化期の解説からしていきます。
社会化期とは?
社会化期とは「その期間に体験したことには順応しやすい」と言われている期間で、犬の社会化期は、生後3〜14週間(3ヶ月半)までと言われています。
社会化期を過ぎても社会化はしますが、他の犬、家族以外の人、車やバイクの音などに慣れるまでの時間が長くなる可能性があります。
社会化が不足すると、臆病で警戒心が強い性格になる可能性があるので、噛んだり吠えたりといった問題行動も多くなります。
社会化期にいろいろな体験をすることは、犬にとって非常に大事なことになります。
ワクチン接種が終わる前の社会化
子犬の散歩も社会化期に始められると、外での刺激に慣れさせやすいのですが、ワクチン接種を優先すると、歩いて散歩ができる頃には社会化期が終わっているのです。
子犬の健康を優先するか、社会化を優先するかは、飼い主の考え方次第になります。
「感染症にかかるリスク」と「社会化期を逃すリスク」のどちらも理解して選択することが大切です。
では、「ワクチン接種をして、社会化もしたい!」という場合はどうしたらよいのか?
その場合は、「抱っこ」や「ペットカート」で外の世界を見せるのが最善でしょう。
お友達に家へ遊びに来てもらうのも、人馴れの練習になるでしょう。
外での散歩前にできることは?
ワクチン接種が終わるまでは、家の中で散歩の練習をしましょう。
散歩の練習については、大きく分けて2段階あります。
1.首輪やハーネス(胴輪)を着ける練習をしよう
首輪やハーネスを着けようとすると、噛んだり、嫌がって逃げてしまう犬がいます。
手でおやつを持ち、咥えさせている状態で着けるようにすると着けやすくなります。
首輪に良いイメージを付けることが大事になります。
首輪は、一般的に指2本分が入る程度に締めるのが良いとされていますが、緩すぎてもキツすぎても犬には危険なので、最初のうちは調整が難しいと思います。
道具の種類や形状、犬の呼吸の状態を見ながら調整していきましょう。
安全のために、ダブルリード(リードを2本)にする方法もあります。
首輪を2つ、もしくは首輪とハーネスを着けて、それぞれにリードを付ける方法です。
人の負担は大きくなりますが、思いがけず外れてしまうことがあるのでオススメです。
2.家の中で歩く練習をしよう
首輪やハーネスを着けたら、感触に慣らすため、家の中で少し歩かせてみましょう。
犬が歩かない時は、おやつで誘導するなどして自発的に歩くまで待ちます。
首輪やハーネスを着けていることに慣れたら、次はリードを付けてみましょう。
リードを付けても問題なさそうであれば、家の中で歩く練習をします。
ここでも犬が歩かない時は、おやつで誘導して無理に引っ張らないようにしましょう。
家の中で散歩の練習することで、犬は人から離れると自由に歩けないことを覚えていき、人も犬の引っ張る強さを覚えられるので、リードの扱い方が上達するでしょう。
初めて子犬の散歩に出るときの注意点
初めての散歩は、人や車の少ない静かな場所を選びましょう。
子犬は特に好奇心旺盛なので、いろいろな物に興味を示します。
特に注意が必要なのは、次の3つです。
- 子犬から目を離さない。
- 落ちている物を口に入れないように注意する。
- 興奮や恐怖で急に動くことがあるので、リードは短めに持つ。
散歩で歩く時間は?距離は?
初めての散歩は、短時間・短距離で充分です。
外は刺激が強いので興奮もしやすく、犬が疲れるのも早いので注意が必要です。
体調を崩さないように最初は5分、慣れたら10分と、徐々に時間を延ばしましょう。
まとめ
3回目の混合ワクチン接種から2週間後が初めての散歩の目安になりますが、犬の健康状態や獣医師の判断によってスケジュールが変わってくるでしょう。
子犬の散歩の開始日は、ワクチン接種時に獣医師に相談するのがベストです。
歩かせての散歩ができない期間は、抱っこでの散歩を楽しみましょう!
抱っこをして散歩する時は、スリングやキャリーバックが楽なのでオススメです!
今回は、以上です。