
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 犬の散歩コースに適した場所とは?
- 道の特性と注意点
- 地面の特性と注意点
- 場所の特性と注意点
本記事の信頼性
にゃんぽん:管理人
- ミニチュアダックスフンド飼育歴3年
- 愛玩動物飼養管理士2級
- ドッグトレーナー通学8ヶ月目
- 犬を飼い始めたのがきっかけで、犬の勉強をしています
もくじ
犬の散歩コースに適した場所とは?
犬の散歩コースには、どんな場所が適しているのでしょうか?
歩く場所によって、犬の歩きやすさや、足腰への負担も変わってきますよね。
結論としては、犬の散歩コースに適した場所は、広い公園が最も適しています。
草や土は犬の足に負担が少なく、広い場所は犬にとって刺激が少ないからです。
しかし、犬種や年齢、犬のサイズなどによって運動量が違うため、その犬に合った散歩コースを考えてあげることが大切です。
共通して注意することは、犬に危険が少なく、落ち着いて歩ける環境です。
それを満たしていれば、広い公園以外でも散歩コースとして楽しめるので、道や地面の特性と注意点を知っておきましょう。
それでは、順番に解説していきます。
道の特性と注意点
1.平らな道
平らな道は、住宅街や公園に多く、犬の体に1番負担が少ないです。
道の先まで見通せるので、仮に危険なものが落ちていたとしても飼い主が見つけやすく、安全に散歩ができます。
また、反対側から歩いてくる犬の動きも察知できるので、早めに備えることができます。
2.坂道
適度な坂道は、犬の足腰を鍛えるのに良い運動になります。
道に傾斜があると、バランスをとったり頭も使うことになるので、犬への刺激にもなります。
小型犬は足腰が強くないので、過度の負担にならないように注意が必要です。
フレンチ・ブルドックやパグなどの短頭種も、呼吸がつらくなる可能性があるので、苦しそうなときは無理しないことが大事です。
休憩しながら歩くなど飼い主が工夫してあげましょう。
3.階段
階段は、幅の狭さと、段の高さに注意が必要です。
幅が狭くて暖が高いほど、犬は登り降りがしにくいです。
基本的に、階段は腰の負担になるということを覚えておきましょう。
特に、胴が長く足が短い犬種(ミニチュア・ダックスフンド、コーギーなど)には腰の負担が大きいため不向きです。
腰の椎間板ヘルニアで下半身麻痺にもなりやすいので、予防の為に階段は避けましょう。

4.道幅
狭い道は、犬にとってパーソナルディスタンス(一定の距離)が取りづらくなります。
特に、人や犬とのすれ違い時に立ち止まってしまう犬もいます。
犬は人よりも体高が低いので、人よりも物が大きく迫ってくるように感じます。
もし、怖がって立ち止まってしまう場合は、その時だけ抱き上げて通るのも一つの方法です。
広い道は、他の犬や人と充分な距離を取れるので、犬にとっても安心です。
視界も広く取れるので、自転車や車の通行が少なければ散歩コースに最適です。

地面の特性と注意点
1.アスファルト
アスファルトは平らな舗装道路に使われています。
犬の散歩がさせやすく、犬の足への負担も少ないです。
夏は熱くなりやすく、日没後に気温が下がっても地面の熱は下がりにくいので、犬の肉球が火傷したり、ひび割れを起こす可能性があります。
地面の温度を確認してから散歩に出かけましょう。

2.砂利・砂
砂利道は、アスファルトと同じく小石が熱を吸収するので、夏は温度の確認が必要です。
適度にデコボコしているので犬にも刺激になり、散歩には向いているでしょう。
尖った石で足裏を傷付ける場合があるので、子犬のうちは避けたほうが良いです。
砂浜も熱くなりやすいので注意が必要です。
砂が肉球の間に挟まったままだと、犬が足舐めをした際に食べてしまう可能性があります。
散歩後は丁寧に拭いて砂を落とすか、水で洗い流してあげましょう。
3.草
草が生えている道や草原は、草がクッションになり足元の負担を減らしてくれるので、犬の散歩に適しています。
犬も匂い嗅ぎがたくさんできるので、ストレス発散にもなります。
草むらは、奥に何があるかが見えず、思わぬ拾い食いに繋がる可能性があります。
ノミやダニなど虫が付く可能性も高くなるので、できれば草むらは避けましょう。
動物病院で予防薬を処方してもらったり、散歩後の被毛チェックを入念にしましょう。

4.芝生
天然芝と人工芝のどちらも、クッション性が高くて犬には歩きやすい場所です。
天然芝は整備されているところも多いですが、注意点としては殺虫剤を使っているかどうかです。
殺虫剤は、人の体にも毒なのと同様に犬にも毒なので、明らかに撒いたように草が枯れている場所は注意してください。
人工芝はドッグランなどに使用されています。
家でドッグランを作る場合も使いやすく、水はけが良い・虫の心配が少なくてすむ・掃除が簡単というメリットがあります。
噛む癖や拾い食い癖のある犬は、誤って食べてしまう可能性もあるので、設置する前に犬の興味の具合を確認してからにしたほうが良いです。
5.土
アスファルトほど熱くならず、犬の足腰にも優しいので、散歩に適しています。
雨上がりは水はけが悪く汚れやすいので、散歩後は洗い流して清潔にしてあげましょう。
6.石畳・コンクリート
石畳やコンクリートもアスファルトと同じで、夏場は熱くなるので注意しましょう。
場所によっては、雨上がりに滑りやすくなっている可能性もあります。
石畳でできている道は、石と石の隙間に足が挟まる可能性もあるので、特に足の細い小型犬は注意しましょう。

7.雪
雪の道は、足が冷えることと、雪の状態によって滑りやすくなっていることがあるので、雪に慣れていない犬は注意が必要です。
足が冷えると、肉球の霜焼けや凍傷になる可能性もありますし、雪で滑ると骨折する可能性もあります。
もし、犬が歩くのを嫌がるようなら無理をせずに散歩を止めましょう。
場所の特性と注意点
1.公園
公園は、犬の散歩コースに最適です。
注意点としては、公園は愛犬家以外もたくさんの利用者がいるということです。
おしっこの洗い流しや、うんちの持ち帰りマナーは当然ですが、花壇や芝生などで立ち入り禁止になっている場所を守ることが大切です。
公園のルールを確認して、他の利用者の迷惑にならないようにしましょう。
公園によっては、犬の散歩を禁止している公園もあります。
遠くの公園へ散歩に行くときは、出かける前に調べてから行くことをオススメします。

2.住宅街
住宅街も犬の散歩コースとして定番です。
アスファルトの場所が多いので、雨上がりの散歩に適しています。
注意点としては、人や車の往来があるので、音などの急な刺激に犬が驚く可能性があることです。
特に夜間は犬の動きが見えづらいので、犬用ライトを付けて散歩するようにしましょう。
また、食べ物やゴミが落ちていることもあるので、拾い食いにも注意しましょう。
犬によっては、匂い嗅ぎのポイントが少なくて物足りないかもしれません。

3.川沿い・土手
川の近くも散歩がしやすく、愛犬家が多く集まる場所です。
散歩コースとして適していると言えるでしょう。
注意点としては、公園とは違う種類の犬に危険な植物が生えている可能性もあるので、公園で見かけない草は注意したほうが良いです。
虫による感染症対策のための予防注射や、ノミ・ダニの予防薬を飲ませておくこともオススメします。
4.海岸・漁港・釣り場
海の近くも散歩がしやすく、ロケーションも良いので愛犬家に人気があります。
砂浜では地面の熱さにも注意が必要ですが、貝殻などで足を切る可能性もあります。
漁港や釣り場では、地面に落ちている魚や、魚の餌の拾い食いに注意しましょう。
釣り針や網などが落ちている可能性もあるので、踏まないように上手に誘導してあげましょう。
5.山道・林道
山道や林道は、犬の本能を刺激した散歩コースになります。
起伏があったり、木の根っこなどの障害物も多い散歩コースになるので、徐々に慣らせるようにしましょう。
途中で犬が疲れて歩かなくなる可能性もあるので、歩く時間も短めから始めましょう。
また、雨上がりは滑りやすく危険度が高くなるので、天気にも注意が必要です。
6.ドッグラン
ドッグランも、近くにあれば普段の散歩コースに取り入れると良いです。
リード無しで自由に走れる時間があると、犬もストレス発散できます。
「犬を自由に走らせたい」「他の犬と自由に触れ合わせたい」という場合に便利な施設ですが、犬同士の喧嘩が起きる可能性もあります。
飼い主として、犬からは目を離さないようにしましょう。

7.ショッピングセンター・ドッグカフェ
散歩コースの途中で、ショッピングセンターやドッグカフェなどがあれば、たまに寄り道をして違う刺激を与えてみましょう。
店舗によってルールがありますが、犬同伴が可能な店舗はペットカートを置いているところが多いので、マナーを守って利用しましょう。

店舗では、来店しているお客様の中には犬嫌いな人がいる可能性があります。
お互いに楽しく過ごせるように、相手に配慮することを忘れないようにしましょう。
まとめ
本記事では、散歩コースに適した道や場所について、特性と注意点を解説しました。
いろいろな散歩コースを試して、ぜひ愛犬と楽しく歩ける散歩コースを見つけてみてください。
今回は以上です。