散歩の仕方に正解はありますか?
こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 犬の散歩の仕方に正解はある?
- 安全性を高めるにはどうしたら良いか
- 犬の散歩で知っておくべきこと
- 質の良い散歩をしよう
本記事の信頼性
にゃんぽん:管理人
- ミニチュアダックスフンド飼育歴3年
- 愛玩動物飼養管理士2級
- ドッグトレーナー通学8ヶ月目
- 犬を飼い始めたのがきっかけで、犬の勉強をしています
犬の散歩で、正しい散歩の仕方ばかりを追ってしまうと、自信を無くすかもしれません。
犬のしつけには、ある程度の時間が必要だからです。
本記事では、犬の散歩の仕方での正解と、大事なことについて説明していきます。
それではさっそく、進んでいきましょう。
もくじ
犬の散歩の仕方に正解はある?
犬の散歩中に起きてほしくないことは何でしょうか?
事故に遭う、人を噛む、拾い食い、熱中症など、どれも起きてほしくありませんね。
犬の散歩の仕方で正解とされていることは、これらの「起きてほしくないこと」を防ぐような散歩の仕方ということです。
言い換えれば、「安全」に散歩をする方法です。
人と同じように、犬にも個性があります。
どの犬も同じように散歩をするわけではなく、住環境によっても変わるでしょう。
ただ、「安全」については誰もが守りたいことだと思います。
散歩の仕方にこだわるのではなく、「安全に散歩をする」ことを1番にする事で、犬の散歩に行く気持ちのハードルが、少し下がるのではないでしょうか。
安全性を高めるにはどうしたら良いか
それでは、安全に散歩をするためには、どうしたら良いのでしょうか?
犬の散歩中には、3つの安全を考えましょう。
- 周りの人の安全
- 自分の安全
- 犬の安全
1番大事なことは、周りの人に危険を感じさせない、不快にさせないことです。
犬の散歩に慣れるまでは、人や車の少ない場所・時間帯に行くことをオススメします。
単純に、人に会う回数を減らして散歩中のリスクを減らすことが1番有効なので、散歩に適している環境・時間を、事前に確認してから出掛けましょう。
次の3つのことも、散歩前に知っておきましょう。
- 犬の散歩で知っておくべきこと
- 散歩に使うグッズについて
- しつけについて
順番に説明します。
犬の散歩で知っておくべきこと
犬種の特徴を知っておこう
個体の性格もありますが、犬種によって特徴が違うことを知っておきましょう。
人気犬種5つの特徴を例として挙げます。
トイ・プードル
運動能力が高いのに加えて賢さ、明るさがあり、人とも友好的に接することができるため、初心者向きと言われています。
チワワ
体が小さいため警戒心が強い傾向にありますが、勇敢な面も持っています。飼い主には甘えん坊で、愛情深い性格です。
柴犬
古くから日本で猟犬、番犬をしてきた賢く勇敢な犬種です。独立心が強く、頑固な面もありますが、飼い主には忠実と言われています。
ポメラニアン
好奇心旺盛で明るく、遊ぶことが大好きです。人にも犬にもフレンドリなー性格をしています。警戒心が強い面もあり、吠えやすい傾向もあります。
ミニチュア・ダックスフンド
友好的で明るく、好奇心旺盛です。狩猟犬としての歴史から、匂いを嗅いだり、追いかけることが好きで、吠えやすい犬種です。
散歩時の気温と季節による注意点
犬にとっての室内適温は21〜25℃、湿度は50〜60%が良いとされています。
夏の散歩は、30℃以上になったら散歩は控えましょう。熱中症の危険があります。
夏場は気温が下がっていても、アスファルトの温度は高いままの時があるので、歩かせる前に手で地面を触って確かめましょう。
冬の散歩は、家の中と散歩時の寒暖差が大きすぎると、犬の体に負担がかかります。
また、寒すぎると肉球が凍傷になる可能性があるので、犬用の服や靴を着用して、寒さ対策をしてあげましょう。
散歩をする時間の長さと回数
散歩の回数は1日2回が目安です。1日1回であれば時間の調整をしましょう。
散歩時間の長さは下記が目安になりますが、犬種や個体によって異なるので、犬の様子を見ながら徐々に増やしましょう。
- 小型犬:15分〜30分程度/回
- 中型犬:20分〜40分程度/回
- 大型犬:30分〜60分程度/回
道を選ぶポイント
- アスファルト:平らで歩きやすいですが、温度に注意が必要です
- 土や草の道 :匂い嗅ぎに適していますが、雨の日は不向きです。
- 砂利道 :尖った石での怪我や温度に注意が必要です。
- 砂浜 :砂の温度と、貝殻の破片や流木には注意が必要です。
場所を選ぶポイント
- 公園 :散歩に適していますが、他の犬と会う確率が高いです。
- 住宅街:トラックの音や、子供の声で急な動きをする可能性があります。
- 河川敷:虫刺されや感染症の予防をしておきましょう。
道と場所の特徴については、こちらの記事もご覧ください。
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食事と散歩の関係
食後にすぐ散歩をすると、胃捻転を起こす可能性があります。
食後に散歩をするときは、1〜2時間経ってから行くようにしましょう。
散歩に使うグッズについて知っておこう
犬の散歩に使うグッズは、次の6つがあれば基本的に大丈夫です。
- 首輪・ハーネス(胴輪)
- リード
- 迷子札
- 排泄物用のビニール袋
- 水
- ウエットティッシュ
首輪・ハーネスとリードは、犬の動きをコントロールするのに重要です。
その際に注意が必要なのは、首輪・ハーネスの付け方と、リードの長さと素材です。
首輪の付け方
首と首輪の間に指が1〜2本入る程度に調整し、リードを引っ張ったときに抜けないか確認しましょう。
ハーネスの付け方
種類により付け方が変わります。体にぴったりと装着するようにしましょう。
足を入れるタイプは、短足犬だと足が抜けやすいので注意が必要です。
リードの長さと素材
最初は伸縮性のないリードで、長さは1m〜2mのものを選びましょう。
素材は、犬に引っ張られた時を想定して、持ちやすく丈夫な素材が良いでしょう。
リードをしっかり持って、引っ張られても手を離さないようにすることが大切です。
迷子札は、犬が逃げ出して保護された時に、身元が判るための物です。
法律で義務付けられている鑑札でも飼い主は特定できますが、迷子札は保護した人から直接連絡がもらえる可能性があるので、愛犬に早く会うことができるかもしれません。
ビニール袋・水・ウエットティッシュは、排泄物を片付ける際に使います。
水は、飲み水と兼用できるように、お皿付きのボトルだと便利です。
しつけについて知っておこう
散歩での安全性を高めるのには、やはりしつけも大事です。
しつけをしていく過程で、飼い主との信頼関係が築かれていきます。
「マテ」や「オイデ」の合図を覚えると、安全性がワンランク上がるでしょう。
しつけについては、下記の記事も併せてご覧ください。
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犬にとって質の良い散歩をしよう
犬にとって、次の4つの要素があると質の良い散歩と言えます。
犬の満足度を高めてあげると、家に帰ったあとはぐっすりと眠ってくれるでしょう。
1.運動不足を解消する散歩
運動不足は、肥満の原因や筋肉の衰えにつながります。
犬の健康を維持するためにも、適度な運動は欠かせません。
2.ストレス解消する散歩
家の中だけでは変化がなく刺激が少ないので、犬はストレスを抱えやすくなります。
外は、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感をフルに使うので、気分転換が図れます。
3.社会性を学ぶ散歩
散歩では、いろいろな犬や人に出会います。出会いを通じて犬も学習していきます。
犬同士の挨拶を嫌がる場合は、無理に挨拶しないで通り過ぎるだけでも良いでしょう。
犬が勇気を出して近づいてみようとするときは、温かく見守ってあげましょう。
4.飼い主とコミニュケーションをとる散歩
犬の散歩では歩くだけではなく、途中でトレーニングや遊びを取り入れてみましょう。
犬に充実感を与えるだけでなく、飼い主との信頼関係を築くのにも役立ちます。
まとめ:散歩の仕方は十犬十色
犬の散歩の仕方に完全な正解はありません。
散歩の仕方で悩むよりも、少しでも早く散歩を始めたほうが、犬の社会性が育ちます。
大事なのは、「安全に」犬と散歩を楽しむことです。
もし、犬の引っ張り方があまりにも強かったり、人に吠えて落ち着いて歩けないなどで、どうしても散歩が困難なときは、早めにしつけのプロに相談することをオススメします。
今回は、以上です。