こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 犬が遊ぶおもちゃのパターン
- 犬が遊ぶおもちゃの選び方
- 犬におもちゃを与えるメリット
- まとめ
本記事の信頼性
にゃんぽん:管理人
- ミニチュアダックスフンド飼育歴3年
- 愛玩動物飼養管理士2級
- ドッグトレーナー通学9ヶ月目
- 犬を飼い始めたのがきっかけで、犬の勉強をしています
犬が遊べるおもちゃは、犬用グッズとして100円ショップから専門店までたくさん売っていますが、あり過ぎてどれが良いのか迷ってしまいますよね。
今回は初心者向けに、犬が遊ぶおもちゃのパターンと選ぶときの注意点を解説します。
犬が遊ぶおもちゃのパターンとは?
犬におもちゃは、犬の五感に刺激を与えて本能を満たしてあげるものばかりです。
犬の遊び方のパターンによって、下記の7つの遊び方に分けられます。
ポイント
- 噛む/咥える
- 振り回す
- 転がす
- 探す
- 引っ張る
- 追いかける
- 掘る
遊び1.噛む/咥える
噛む行動は本来、相手に攻撃を行うための行動です。
危険から身を守るために行う場合もあり、犬の本能的な行動です。
咥える行動も、仕留めた獲物を運ぶ手段です。
噛んだり咥えたりするおもちゃは幅広く種類がありますが、大きく分けると6種類です。
種類
- 硬いもの
- やわらかいもの
- 音が出るもの(スクイーキーのもの)
- 音が出ないもの(スクイーキーではないもの)
- デンタル効果を主張しているもの
- デンタル効果を主張していないもの
音の出るおもちゃは獲物の声を表現しているので、犬の興味を惹きつけるのに最適です。
デンタル効果は、あくまで歯におもちゃがあたることで汚れが拭き取れる可能性があるぐらいだと思っています。
本格的に歯のケアをするには歯磨きが必須です。
スクイーキーとは?
「キューキューという」「キーキー声の」という意味で、犬のおもちゃの場合、中に音の鳴る笛が入っているものを指します。
遊び2.振り回す
振り回す行動も、獲物を弱らせる本能的な動きです。
振り回す遊びには、口の左右にはみ出る長さのおもちゃが適しています。
遊び3.転がす
転がす遊びをするときは、鼻を使って転がすパターンと、前足を使って転がすパターンがあります。
転がすおもちゃを分類すると、主に下記の4種類です。
種類
- 大きく転がるもの(ボールなど)
- あまり転がらないもの(球状になっていないもの)
- 穴の空いているもの(おやつを入れられるもの)
- 穴の空いていないもの(転がす目的だけのもの)
遊び4.探す
犬が嗅覚を使って遊ぶときのおもちゃです。
おやつを探すおもちゃも、知育玩具によく見られます。
おやつを隠しすぎると匂いが薄くなり、犬がわからなくなってしまって興味を無くすので、適度に隠すことがポイントのおもちゃです。
遊び5.引っ張る
飼い主と一緒に遊ぶときに適しているのが、引っ張るおもちゃです。
犬の所有欲を利用した遊びで、ロープなど長さのあるおもちゃの端を犬と引っ張り合いっこします。
引っ張り遊びは、犬にも勝たせてあげる時を作ると、犬に自信をつけさせることができ、犬のモチベーションも維持できるでしょう。
反対に犬ばかりに勝たせてしまうと、自分のほうが強いという意識になりがちなので適度に交代しましょう。
遊び6.追いかける
追いかける遊びに使うおもちゃも、飼い主と一緒に遊ぶときに適しています。
飼い主が投げた物を追いかけて行き、しつけ次第では持って来させる遊びにもなります。
ボールなど勝手に転がるおもちゃは、ひとり遊びにも向いているのでオススメです。
遊び7.掘る
遊びに似た動作で、犬は眠くなった時などに穴を掘る動作をよくします。
絨毯など掘ってほしくない物を掘るときは、愛犬専用のクッションや座布団を遊び道具として決めて、それ以外の場所で掘り始めた場合はおやつなどで誘導して止めるようにしましょう。
犬が遊ぶおもちゃの選び方
犬のおもちゃの選び方で重視するのは、以下の8点です。
順番に解説していきます。
選び方1.強度がある物を選ぶ
犬の噛む力は、小型犬でも100kg、大型犬になると160kg以上にもなります。
強度が強くないと、すぐに噛み砕いてしまい誤飲の恐れがあり、逆に強度がありすぎても、歯が欠けてしまったり口内を傷つける恐れがあります。
犬におもちゃには、ソフト・ハードのように硬さの種類が分かれている物があるので、硬さの記載を目安にして、愛犬に適した強度のおもちゃを与えて遊ばせましょう。
選び方2.犬のサイズに合った物を選ぶ
犬のおもちゃには、超小型犬用・小型犬用・中型犬用・大型犬用があります。
大型犬が小型犬用のおもちゃを使うと、サイズが小さくて飲み込んだり壊したりする危険性が高くなります。
逆に、小型犬が大型犬用のおもちゃを使うと、サイズが大きくてうまく遊べないばかりか、乗り上げてバランスを崩したときに足を痛める可能性もあります。
愛犬のサイズに合わせたおもちゃで遊ばせるようにしましょう。
選び方3.犬の年齢にあった物を選ぶ
犬は、パピー犬と呼ばれる子犬時代から成犬になり、シニア犬と呼ばれる老犬まで歳を重ねていきます。当然、子犬と成犬では遊び方も違います。
子犬は骨格がしっかりしていないため、思わぬところでケガをしたりするので、
与えるおもちゃは柔らかくて小型の物が良いでしょう。
また、老犬になると活動量が減り、ヘルニアなど体で悪いところも出てくるので、
走り回って遊ぶおもちゃを少なめにして、知育玩具などの頭を使うおもちゃを増や
すのも良いと思います。
選び方4.犬の好みに合わせて選ぶ
犬にもおもちゃの好き嫌いがあります。
ボールが好きな犬、ロープが好きな犬、走るのが好きな犬、匂い嗅ぎが好きな犬と、それぞれに好みがあるので、愛犬がどのおもちゃに一番興味を持っているのかを把握して、好みそうなおもちゃを選んであげましょう。
選び方5.噛み心地の良い物を選ぶ
おもちゃの噛み心地も、犬がこだわるポイントです。
柔らかいものが好きな犬もいれば硬いものが好きな犬もいます。
愛犬が噛んで満足できる素材のおもちゃを探してあげましょう。
普段は硬いおもちゃが好きな犬が急に噛まなくなった時は、歯に問題がある可能性があります。
気になるときは獣医師に相談することをお勧めします。
選び方6.咥えやすい物を選ぶ
同じ小型犬用おもちゃでも、短頭種と長頭種というように犬種には違いがあるので、同じおもちゃでも犬によって咥えやすさが違います。
長頭種のほうがマズルが長いので、比較的大きなものでも咥えることができます。
また、おもちゃが重すぎると、咥えて運びにくく犬も疲れてしまうので、犬が適度に咥えて運べるおもちゃを選びましょう。
選び方7.犬に安全な物を選ぶ
犬のおもちゃは、いろいろな素材の物があります。
プラスチック製やゴム製は大きく割れたり破れたりしますし、木製はささくれ立った部分を飲み込んでしまうと口内から内臓を傷つける可能性があります。
また、ぬいぐるみも壊して中の綿を食べてしまうと、食べた量によっては腸閉塞の危険があるので、吐かせるか最悪の場合は開腹手術になる可能性があります。
愛犬には、できるだけ破損しない安全なおもちゃを与えるようにして、遊ばせるときも、近くで注意して見ててあげることが大切です。
おもちゃは使っているうちに劣化して壊れやすくなるので、愛犬に与える前には、どこか破損しているところが無いか、おもちゃの状態を確認してから与えるようにしましょう。
選び方8.洗いやすい物を選ぶ
犬が遊んだ後のおもちゃは、唾液でべちゃべちゃになります。
放っておくと細菌が増殖して衛生的に良くないので、使用後は洗える物がベストです。
使った後は洗ってから片付けるようにしましょう。
ぬいぐるみやクッションは、中の素材まで乾いていないとカビの温床になるので、洗った後は、中までしっかり乾燥させるようにしましょう。
犬におもちゃを与えるメリット
ここまで、犬が遊ぶおもちゃについて解説してきましたが、犬におもちゃを与えるメリットについても知って、より良い物を選んであげましょう。
メリット1.運動不足の解消になる
おもちゃを追いかけたり転がしたりして、犬が思いっきりに体を使って遊ぶので、運動不足の解消に有効です。
雨の日など、お散歩ができない日には家の中で遊ばせることで、お散歩の代わりに体を動せるので、犬も適度に疲れて心地よく眠れるようになります。
メリット2.ストレスの発散になる
体を動かす運動もストレス発散になりますが、匂い嗅ぎなどのおやつを探す遊びも頭をたくさん使うので犬のストレス発散になります。
また、ひとり遊びできるおもちゃがあると、お留守番中のストレスを減らすことができるでしょう。
メリット3.飼い主とのコミュニケーションツール
愛犬と遊ぶコミュニケーションツールとして、おもちゃを使いましょう。
引っ張りっこ遊びや、ボール投げを一緒に楽しむことで、飼い主さんと遊ぶことが楽しいという認識になります。
上手に遊べたときは、大げさに褒めてしっかりとコミュニケーションをとりましょう。
メリット4.健康状態を確認する目安になる
上記「選び方5.噛み心地の良い物を選ぶ」でも説明していますが、普段からおもちゃを使って遊んでいると、ちょっとした変化に気づいてあげることができます。
普段はおもちゃを追いかけて走るのに、なぜか走ろうとしないときは、もしかしたら足を痛めていて走りたくないという可能性もあります。
そのおもちゃに飽きたということもあるので、総合的に見るきっかけにしましょう。
メリット5.トレーニングのご褒美になる
おもちゃで遊ぶことが好きな犬は、おやつの代わりにおもちゃもご褒美になります。
トレーニング中におやつをあげることが多くて太ってしまう心配があるときは、「上手にできたら大好きなおもちゃで遊ぶ」など、おやつの代わりにおもちゃをご褒美に使って犬のモチベーションを上げてあげましょう。
まとめ
まとめると、遊び方のパターンは7つです。
ポイント
- 噛む/咥える
- 振り回す
- 転がす
- 探す
- 引っ張る
- 追いかける
- 掘る
おもちゃの選び方で注意する点は8つです。
ポイント
- 強度の合ったもの
- サイズに合ったもの
- 年齢に合ったもの
- 好みの形状
- 噛み心地の良さ
- 咥えやすさ
- 安全なもの
- 洗いやすいもの
犬はおもちゃで遊ぶのが大好きなので、愛犬がどんな遊びが好きなのかを試しながら、おもちゃを増やしていくと無駄にならずに済みます。
また、初めてのおもちゃは遊び方がわからない犬もいます。
例えば、「転がすとおやつが出る」などのおもちゃは、最初に一緒に練習してあげると上手く遊べるように覚えるので、与えるだけではなくて一緒に遊ぶことも大事です。
ぜひ愛犬のお気に入りのおもちゃで、なるべく安全性の高いおもちゃを探して、愛犬と楽しんでください!
今回は以上です。